「で?ハル。 部活どーすんの?」 郁月君がハルに話を振った。 「んー? …うん…。」 曖昧な返事にあたしはハルの顔を覗き込んだ。 「どうしたの?」 「…すっごいわがままだと思うんで すけど…。」 ハルがあたしに耳打ちをした。 「…軽音部…。」 「えっ!?」 正直すごく驚いた。 「マッシュ、俺…軽音部がいい。 ここで音楽がしたいんだ。」 …そっくり。 ソラ君と同じ…綺麗に澄んだ真剣な目。 「決めるのはお前だよ。ハル。」 真瞬君が満面の笑みでそう言った。