『俺が足のことでヘコんでたら
よく弾きがたってくれたよね。』
「お前がピーピー泣いてたからな…。」
ああ…何年も前のことだ。
『だからさ、もっと色んな人に聞か
せてあげてよ。
その歌。
色んな人に元気いっぱいになって
もらうようにさ!』
「なんかすげぇ照れくさい。」
なんだか目頭が熱い。
だせぇな、オレ。
『え、兄ちゃん?
泣いてんの!?』
「うっせぇ!
泣いてねぇ!」
電話越しの笑い声。
「なぁ、ハル。」
『ん?』
…頼むからそれ以上笑うなよ。
「ありがとな。」
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