今となっては、永遠に答えは分からない。
だけど、何と無く分かる気がする。
優しい葵が何を願ったのか。
「俺も何か願おかな。」
シャッターの下りた店の壁に持たれて、
ポケットから煙草とライターを取り出した。
「marrow」
そういえば、あのピアスよう似合ってたわ。
何度か捨てようとしたライターをギュッと握る。
"捨てないと、前に進めない"
そう思う自分が情けなかったが、葵の耳元で揺れる綺麗な花を見て止めた。
"このライターだけは捨てられない。"
もし思い出を...彼女への想いを忘れたとしても、これだけは捨てられない。

