手当に戻り、沈黙が続く。 「あ、あの...剛田さんはいつも消毒セットを持ち歩いてるんですか?」 彼女なりに気を遣っているのだろうか、俺に話しかけてきた。 「あぁ。俺、下に妹と弟がいてよく怪我するから...」 「優しいんですね。」 彼女が初めて笑った。 「いい...」 無意識に呟いていた。 「えっ?」 彼女が尋ねる。 「あ。何でもない。 それより、悠希で良いよ。絢ちゃん。」 「あっ、はい。悠希さん」 少し、絢ちゃんと打ち解けたかな?