「出来ひんわ。 それが出来たら、ここに来てへんし」 トモもお酒を口に含んだ。 「手術のこと、気にしてるのか?」 「まあな。」 トモはテーブルにグラスを置いた。 「んなもん、気合で乗り切れよ!」 手術を前に弱気になるトモに活を入れる。 「乗り切るつもりやで。 でも"もしも"があるやろ?」 力なく笑うトモ。 「葵ちゃんは手術のこと知ってるのか?」 「今は知ってるんちゃう?」 「お前、葵ちゃんにちゃんと言わなかったのか?」 「手紙だけ置いてきた。」