「悠ちゃん、ばいばーい」


可愛い元生徒の息子であるハルくんが私に手を振っている。


「またね。ハルくん♡葵ちゃん♡」


ハルくんの後ろで母親である葵ちゃんがペコっとお辞儀した。


すっかり大人になったわねぇ...





あら、いけない!


この物語の主人公である私の紹介がまだだったわね。



私は剛田悠希(ゴウダユウキ)よ。


塾の受付嬢と生徒の恋愛アドバイザーをしているわ。



せっかく私にスポットライトが当たったんだから、少し過去を振り返ってみましょうかー