† Ｌの呪縛 †

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「まぁ！ なんて可愛らしいのかしら！ とってもよく似合っているわ」

「あ、ありがとう」



恥ずかしそうに頬を染め、モジモジと鏡の前に立つオリヴィア。


見慣れた自分の顔だが、普段着ているドレスよりも華やかなよそ行きのドレスに身を包まれた姿は、恥ずかしさと違和感を感じさせる。


結ってもらった髪の毛はサイドに垂れ流し、いつもよりも大人びて見える。


ーコンコンコン。



「僕だけど、そろそろ失礼してもいいかな？」



待ちきれない様子のノエルが、ドアの外から声を掛けた。



「全くノエルったら、しょうがない子ね」



クレアは口ではそう言いながらも、可笑しそうに表情を綻ばせた。



「どうぞ」



クレアが言い終えると直ぐにドアが開き、ノエルが部屋の中へ入ってきた。


恥ずかしさのあまり俯くオリヴィア。


あまりの美しさにノエルは目を見張った。


胸は高揚し、居ても立ってもいられなくなり、オリヴィアに駆け寄ると即座に抱き上げた。


驚きに目を見開くオリヴィアの顔すらも愛しくて堪らない。



「ノエルお兄様っ！？」

「綺麗だ。 本当に、綺麗だよ」



ノエルの嘘偽りのない真っ直ぐな言葉。


オリヴィアは顔を真っ赤にして、戸惑いながらも精一杯の笑顔を見せた。