† Lの呪縛 †

ライラの言葉になる程……と納得した。


希望の光が見えた気がした。


オリヴィアの頭にノエルやクロエ、ダグラス……たくさんの人たちの顔が浮かぶ。


ずっと止まらなかった身体の震えが、嘘の様になくなった。



「ご、ごめんなさいね!」



突然謝り、慌てて手を離したライラを不思議な顔で見た。


そして首を傾げた。



「凄く不安そうだったから少しでも落ち着く様にと思って馴れ馴れしくしちゃって……貴族の方に失礼よね。 あ、ですよね」



今でこそ上流階級の暮らしをしているオリヴィアだが、元は平民だ。


普通の……いや、普通の家庭よりも貧しい暮らしをしていたオリヴィアはライラの対応に少しも違和感や不快感などは感じていなかった。



「ライラ、ありがとう。 階級なんて関係ない。 だからかしこまらないで。 ね?」



ライラはキョトンとした。


可笑しそうな顔をして、折り曲げた膝の上に頬を乗せオリヴィアの顔を見上げた。



「貴族のご令嬢はもっとツンツンしてるんだと思ってた」

「私の周りの貴族の女性はみんな優しくて素敵な人ばかりだよ」

「ねぇ、髪の毛に刺してるピンを貸してくれない?」

「いいけど……何に使うの?」



ピンを引き抜くと、綺麗にまとめられていた髪の毛がパラパラと落ちてきた。


そんな事など気にしていないオリヴィアはライラにピンを手渡した。