† Lの呪縛 †

「こんな所にいていいのか?」



若干引きつった笑顔のオリヴィアにアレンが声を掛けた。



「酷い顔」

「失礼な人ね」



オリヴィアは唇を尖らせた。



「そういう顔もできたんだな」

「え?」

「……何でもない。 それより、いいのか?」



アレンがクイッと親指で指した先には女性に囲まれているシドの姿があった。


女性たちは頬を赤く染め、上目づかいで一生懸命アピールしている。



「邪魔したら悪いからいいの」

「嫌じゃないのか?」

「嫌? 何が?」



不思議そうな顔をするオリヴィアにアレンは訝し気な顔をした。



「好きな男が女に囲まれているというのに、嫌じゃないのかよ」

「女性から人気がある事は悪い事ではないでしょう? シドが誰かと一緒になってしまったら、今の様に構ってはもらえなくなるだろうから寂しいけど、私はシドが幸せならそれでいいよ」

「は?」



アレンは意味が分からないという顔をした。


その顔を見てオリヴィアも同じ様に意味が分からないという顔になる。