† Lの呪縛 †

「お母様、私もここにいていい?」

「あら、ノエルはどうしたの?」

「ノエルお兄様もご挨拶とか大変そうだから……」



クレアはノエルの姿を見つけ納得した。


オリヴィアの手を取り談笑の輪の中へ入れると、ダグラスがオリヴィアを紹介した。



「オリヴィアと申します」



ドレスを両手で軽く持ち上げ可憐に挨拶をするオリヴィア。


あまりの愛らしさに、皆思わず頬が緩む。



「失礼だが、レディ・オリヴィアはどなたかと婚約しているのかい?」



そう尋ねられ、ダグラスは内心やれやれと思いながらも余所行きの笑顔を繕った。



「まだ興味がない様でね、誰とも婚約はしていないよ」

「まぁ! これ程素敵なお嬢様でしたら引く手あまたでしょう?」

「先日社交界デビューを果たしたばかりでして、今は皆様に顔を覚えて頂いている最中ですよ」



うちの息子はどうだ?と色んな人から話を振られるダグラスとクレア。


二人は笑顔で対応している。


オリヴィアも頑張って笑顔を作っているものの、今にも崩れてしまいそうだった。