† Lの呪縛 †

パーティー会場内は既に賑わっていた。


紳士淑女たちは煌びやかな中、会話を楽しんでいる。


シドは会場に足を踏み入れた途端、声を掛けられた。


皆ここぞとばかりに自分たちの可愛い娘を売り込んでいる。


シドがいくら興味のない態度を取ろうとお構いなしだ。



「相変わらず凄いな」

「え?」

「シドは普段こういう場に姿を見せないから、皆この機を逃したくないんだろうね」



ノエルの言葉を聞きながら、オリヴィアは遠巻きにシドの様子を眺めていた。


容姿が変わろうと昔同様シドはモテるのだなと、オリヴィアは思っていた。



「お腹空かない?」

「うん、少し空いたかも」



ノエルは食べ物を見繕って持ってくるよう執事に頼んだ。


執事と入れ替わるように、父親に連れられた貴族の娘がノエルのところへやってきた。


シド程ではないが、ノエルも女性から人気がある。



「私の事は気にしないでいいよ。 お父様たちのところに行ってるね」



オリヴィアは返事を聞く前に笑って会釈をしてノエルの元を離れた。