† Lの呪縛 †

「オリヴィア?」



ノエルの声にオリヴィアはハッとなった。


シドから顔をそらすが、視線は感じる。


その視線に何故だが居心地の悪さを覚えた。


オリヴィアとシドの様子をただ静かに観察しているアレン。


アレンだけが気づいていた。


シドが嫉妬しているという事に。



「ノエルお兄様、そろそろ降りてもいいかな?」

「名残惜しいけど、今日はこれで我慢するとするよ」



笑うノエルに同じく笑って返そうとするオリヴィアだが、上手く笑えない。


心臓がバクバクと煩くて仕方がなかった。


シドに声を掛けたくても、何て声を掛けていいか分からない。


今までシドに対してそんな風に思った事のないオリヴィアは内心戸惑っていた。


声が掛けられないどろこか、視線すら合わせられなかった。



「では、そろそろ行くとしようか」



エドガーの言葉を切っ掛けに、皆揃ってパーティー会場へと足を進めた。