† Lの呪縛 †

どうにかしてシドとオリヴィアをくっつけ様としているルーズヴェルト侯爵夫妻を説得するのは安易ではないと、クレアは重々分かっていた。


それでもオリヴィアには好きな人と結ばれてほしいと願っている為、クレアはどうにかしてあげたかった。


このご時世、政略結婚は当たり前だった。


生まれた時から嫁ぎ先が決まっている事はざらで、クレアの様に好いた相手と結婚できる事はそう簡単な事ではない。


ましてや互いに想い合ってなど、貴族の家に生まれた者にとっては皆無に等しい。



「ねぇ、オリヴィア。 好きな人ができた時には話してくれる?」

「えっと……う、うん」



いつになるかも分からない話に、オリヴィアの頬はほんのりピンク色に反応した。


その初々しい反応にクレアは安心の笑みを見せた。



「お母様は今でもお父様が大好き?」

「えぇ、大好きよ。 その気持ちは日に日に大きくなるばかり。 きっと貴女にもそんな人が見つかるわ」

「……そうだといいなって思う反面、凄く怖いの。 まだ問題を解決できていないから、私は未来を想像するのが怖くて堪らない」

「オリヴィア、こっちにいらっしゃい」