† Lの呪縛 †

ネヴィルは何処からともなくランプを取り出し、オリヴィアの顔を照らした。


オリヴィアは突然の出来事に息を飲んだ。



「ッ、来ないでッッ!!」



ネヴィルが一歩近付くと、オリヴィアは声を震わせながら精一杯叫んだ。


静かな洞窟にオリヴィアの声が響き渡った。



「そんなに大きな声を出しては村人たちに気付かれてしまうぞ」

「もう貴方に見つかった……っ、同じ事じゃないっ!!」

「あんな下等な奴等と一緒にしないでもらいたい。 私はシャロンに言われて此処に来たんだよ」

「お、母さん……?」



ネヴィルは地面に片膝をつき、ランプを下に置くとオリヴィアと視線を合わせた。


そして涙で汚れた頬を包み込み、安心させるように微笑んだ。



「っ……お母さんは無事、なの? 生きてるの!?」

「あぁ、生きている。 だが、もう長くはない」

「うそ……そんなっ……ヤダッッ!! ヤダッヤダッッ!!」



泣きじゃくるオリヴィアをギュッと抱きしめた。


ネヴィルはベルが死んで、シャロンが一人になってしまった時の事を思い出していた。



_人間が幸せになるのはこんなにも難しい事なのか……。



ネヴィルはそう思わずにはいられなかった。