† Lの呪縛 †

廊下を歩いていると、ネヴィルが足を止めた。


ベルも足を止め、扉を見つめた。



「ここなのね?」

「あぁ」



扉を睨みつけるベル。


底なしの憎しみが溢れ出る。



「自らの手で、終止符を打つのか?」



取っ手に手をかけたベルに、ネヴィルが問う。


更なる静寂に包まれる。


冷たく鋭い視線を下げるベルの頬に、ネヴィルがそっと触れる。


ベルは目を閉じ、静かに鼻で深呼吸をすると、顔を上げネヴィルを見上げた。



「私の問題だもの。 私の手で終わらせるわ」

「私にどうして欲しい?」

「そばで私の人生の結末を見届けて頂戴。 私の一番の友人として……」

「分かった」



ネヴィルは少し穏やかな話し方をしたベルに安心した。


本来のベルの表情。


だが、その表情も扉を開けた瞬間、再び憎しみに歪む。


妖艶な鼻にかかった喘ぎ声。


甘い吐息。


ベッドの軋む音。


ベルたちが入ってきたことにも気付かず、ベッドの上で欲望をぶつける二人。



「いい歳してお盛んだこと」

「だ、誰だ!!!!」



ベルの冷たく放った言葉に動揺の声をあげるランドール家当主。


灯りがベルの顔を照らすと、驚きに目を見開く。