† Lの呪縛 †

綺麗に整えられていたベッドシーツは乱れ、同じくベルの呼吸も乱れている。


子供の首を掴んでいる両手は、中々力が抜けず動かすことができない。



「ベル?」

「死、んで……るの?」

「あぁ」

「そう……」



子供の首元から離れたベルの手は微かに震えている。


その手を優しく握るネヴィル。


見開かれた子供たちの生気のない瞳は、ランプの灯りを宿し、ベルを見つめている。


ベルは子供たちから目を逸らさずに、ネヴィルに手を引かれベッドから降りた。



「少し休むか?」



ベルは首を横に振り、ネヴィルの手をギュッと握った。


影を落とした顔。


憎しみに支配されつつあった。



「次へ急ぎましょう」

「あぁ……そうだな」



いつもの感情豊かな声と違い、抑揚のないベルの声。


カーペットに擦れるドレスの音。


そんな些細な音さえも注意していたはずが、もう少しも気にする様子はなかった。


あくまで堂々と、しっかりと地に足をつけ、次の目的地へと向かった。