† Lの呪縛 †

白い腕が伸びる。


ゆっくりな動作ではあるが、迷いなくそれぞれの細い首を掴んだ。


グッと力が込められた手の甲に、骨の膨らみが現れる。



「っっ!?」



子供達はバチっと目を開け、混乱に身を捻った。


バタバタと動く足。


手は空中を掻き、時折バチバチとベルの腕に当たり音を漏らす。


華奢でか弱そうに見えるベルの腕だが、小さな子供を押さえつけるには十分だった。


子供達は口からヨダレを垂らし、今にも目を零れさせそうなほど目を見開いている。


今まで見せた事がないくらいの無表情で子供達を見下ろすベル。


情けをかけるどころか憎しみは増していき、首を絞める手に力が篭る。


気付けばベルは馬乗り状態になり、ネヴィルは言われた通りその様子をただ見守った。


それはネヴィルの使命の一つでもあった。


ベルと契約を交わした時からある程度のストーリーは、ネヴィルの頭の中に出来ていた。



「ベル」

「…………」



子供達の首から手を離そうとしないベル。


これ程近くにいるのに、ネヴィルの声はベルの耳に届いていない。


ネヴィルがベルの肩に手をやると、ベルはハッとなった。