† Lの呪縛 †

ネヴィルは爪を鋭く尖らせ、腕を振り上げた。



「……やはり止めておくか?」



ネヴィルは、振り上げた腕を掴んでいるベルに小さな声で訪ねた。


ベルは静かに首を横に振る。


手に持つランプが小さく揺れる。



「私がやるわ」

「それでは契約を交わした意味がない」

「いいえ、そんな事ないわ。 貴方が居なければランドール家の血が通うものたちを始末出来なかったもの。 自分の手が届くところくらい、ケジメをつけさせてちょうだい」



ネヴィルはベルの手を汚させたくなかった。


それでも悪魔にとって主の命令は絶対である。


ネヴィルは振り上げた腕を下ろし、ベルからランプを受け取った。



「私の顔を照らしてちょうだい」

「だが……」

「この子たちに私の顔が見えるように……それがせめてもの礼儀でしょう? それに自分の為でもあるのよ。 この子達の死にゆく様を見なければ、この憎しみは癒されない……そんな気がするの。 この子達に罪は無いけれど、シャロンの事を思うとどうしても許せない気持ちになるの」



一瞬ベルの顔が歪んだ。


ネヴィルは何も言わずベルの横顔をただ見つめている。


ベルがベッドに膝を付くと、ベッドから微かに軋む音が漏れた。