† Lの呪縛 †

その夜、ネヴィルは再びシャロンの部屋を訪ねた。


ネヴィルが訪ねて来る事を知っていたかの様に、シャロンはベッドに座っていた。



「起きていたのか」

「何だか落ち着かなくて」



寝顔だけ見て直ぐに部屋を出ようと、わざと遅い時間に部屋を訪ねたネヴィルだったが、このまま部屋を出るわけには行かず、ベッド脇の椅子に腰掛けた。



「外に出たいとは思わないのか?」



外に出る事を許されていないシャロン。


それはシャロンだけに限らず、ベルも一緒だった。



「思った事はあるけど、今は思わないわ。 お母様と一緒だったら一生ここでもいいかなって思うの」

「そうか……」

「ふふっ、くすぐったいよ」



ネヴィルに頬を撫でられ、恥ずかしそうに笑みを零すシャロン。


ネヴィルは昼間の光景を思い出していた。


シャロンは父親にベル以外の妻がいる事を知らない。


そして、勿論自分以外の子供がいる事も知らない。


太陽の下、楽しそうに笑い合っていた親子。


シャロンとベルもあのように笑い合うのだろうかと、ネヴィルは疑問に思った。