† Lの呪縛 †

路地を進んで行くと、次第に声が聞こえてきた。



「っ……いや!! 離してっ!!」



この声は……!!


間違いない、オリヴィアだ。


声のする方へ急いで向かうと、人影が飛び込んで来た。


咄嗟に隠れ、様子を伺った。


暫くやり取りをしていたが、静まり返り、微かに見えるオリヴィアの表情は今にも泣きだしそうに見える。


アレンは持っている剣をしっかりと握り、躊躇う事なく飛び出した。



「うあぁぁぁぁぁっ!!」



エリオットの悲痛な叫びが響き渡る。


突然の出来事に、オリヴィアもジュリアンナも目を見開き言葉を失った。


英国騎士団に所属するアレンの剣さばきは華麗であり、力強さがあった。


アレンはエリオットの腕に突き刺した剣を引き抜くと、オリヴィアの腕を掴んだ。



「ボーッとするな!! 行くぞ!!」

「っ……!!」



オリヴィアは口を閉じたまま何度も頷き、アレンに腕を引かれるまま駆け出した。



「逃がさんぞ!!」



エリオットの怒り狂った叫び声が聞こえ、オリヴィアは一瞬振り返った。


初めて見る鬼の様な形相にギョッとしながらも、アレンと共に必死に走った。