† Lの呪縛 †

足、手……全身を小刻みに震わせ、涙目でジュリアンナの事を睨みつけている。


胸の気持ち悪さは治まらず、再び膝を着いてしまいそうだった。



「こんな汚らしい場所に来てもらって、本当に申し訳なく思っているよ」



家の中から出てきたエリオットはジュリアンナの隣りに並んだ。


二人の穏やかな表情が、オリヴィアには不気味で堪らなかった。



「そんな顔をしないでおくれ。 綺麗な顔が台無しだ」

「何を……っ、何をしたの!?」

「なに、彼女は薄汚いただの娼婦だよ。 研究ついでに街のゴミを片付けただけさ」



エリオットの言っている意味が分からず、オリヴィアは眉を寄せた。


恐怖に縛られ身体がいう事を聞かなくなってくる。


呼吸も浅くなり、息苦しい。



「女性だけがこの世に生命を産み落とす事を神により許されている。 とても神聖な生き物だと思わないかい? にも関わらず、神を冒涜する行為を重ねる娼婦たち……そんな女たちを研究材料に使っただけだよ」

「…………」

「神聖な生き物の中でも、君は特別な存在なんだよ」

「私が……とく、べつ……っ?」

「あぁ、特別さ。 神は我々にご慈悲を与えて下さった。 生命を重んじる私と美を深く追求するジュリアンナに、死のない身体であり不老の血を持つ君と出会わせて下さったのだから……」