† Lの呪縛 †

エリオットは着衣を赤く染め、手や顔も赤く汚れている。


ベッドに腰掛けたエリオットの後ろに横たわるのは、辛うじて姿形を保っている人間だった。


喉元を深く切り裂かれて、首がもげかけている。


本来あるはずの両乳房は無残にも切り取られ、左腕は首と同様に皮一枚で胴体に繋がっている状態だ。


鼻は削がれ、額の皮は剥かれ、大腿は脛まで裂かれてめくれている。


テーブルの上に積み上げられた肉片。


それらは切り取られた乳房や鼻、剥がされた皮膚などだった。


腹部は縦に切り裂かれており、内臓がえぐり抜かれて空洞になっている。


肝臓は両脚の間に置かれ、片手はお腹の中に押し込まれている。


額縁に飾り付けられた腸からは血が滴り落ちている。


部屋中に血が飛び散り、肉片が転がり落ちている。


オリヴィアは顔を背け、ドアに背を向けた瞬間地面に崩れ落ちその場で嘔吐した。



「まぁ大変! せっかくの綺麗なお姿が汚れてしまいますわ!」



ジュリアンナはポケットからハンカチーフを取り出すと、慌てながらも優雅な動作で腰を曲げ、オリヴィアの口元を拭った。



「ドレスが汚れなくて良かったですわ。 お顔も綺麗になりましたよ」



ジュリアンナがオリヴィアを立たせようと手を取ると、オリヴィアは手を振り払い立ち上がると同時に一歩後ずさった。