それだけ ~先生が好き~



太陽の光が水面に反射してすごく綺麗。


久しぶりにこんなに晴れた。


よかった。



富士山もよく見える。


雪をかぶって真っ白な姿が堂々としてる。



綺麗な景色を眺めていると、少し気分が楽になった気がする。



男子もスタートして、同時に歩行参加者も歩き始めた。


歩行参加ぐらいは・・・したかった。


走れなくても、せめて歩くぐらい・・・と思ったけど、やっぱり無理。


城田のジャージをはおりながら、帰りを待つのが精一杯。




ゴール地点にはタイムを計る先生と、順位の番号札を渡す先生。



その先には・・・スタートの合図をし終えた、大好きな先生が立ってるんだ。



腕をまくって、海を見つめる後ろ姿。



かっこよすぎる。



普段からこんなにかっこいいんだもん。



好き。



今すぐ走って行って、服の裾つまんで・・・隣に立ちたい。




後ろ姿を見つめられるだけでも、シアワセだと思わなきゃ。



破裂しそうな今までの我慢。



城田のジャージを握り締めて耐える。