今日は先生の笑顔が見れた。
私を見て笑ってくれた。
一緒に掃除してくれた。
一緒に職員室まで行った。
明日の話してくれた。
付き合っているんだから、どれも当然のことなのかもしれない。
でも、私にとっては・・・当然なんかじゃない。
どれもすっごく嬉しい。
鍵を職員室に返して、笑顔で教室に向かう。
先生と話したことを思い出しながら・・・。
「ゆき!掃除お疲れ~」
晴香が向こうから走ってくる。
「晴香、ちゃんと掃除したの~?」
「したよ!!モップ!」
「あ・・・あのさ、明日何時間だっけ?」
なんて、どうでもいいことを問いかける。
わかってる。
どんな話をしたって、結局は・・・
「5時間でしょ?それより聞いて!!体育のとき、先生がね・・・」
先生の話をすることぐらい、わかってる。
体育のあった日に晴香が先生の話をすることぐらい、知ってる。
私がいない時間の先生を知りたくて、話をそらせない。


