長い長い授業が終わって、HRも終わって・・・。
私は萌にばいばいを言って、城田の机に向かった。
「じゃ、行くか。1組HRおわってっかな~?」
イスから立ち上がった城田は、せっせか歩いてく。
城田も気になってるんだよね。
早く、伝えたいよね。
「あ、終わってるみたいだね。先生もう職員室行っちゃったかも」
1組にはもう誰もいなかった。
いつもHR長いのに・・・。
二人で階段を下りてると、先生の後ろ姿が見えた。
それに城田も気づいて、私に「呼ぶよ?」って小声で言った。
「おい!松戸!!」
驚いて振り向いた先生の顔が可愛い。
目を丸くして、口を少しあけてる。
「なんだよ、呼び捨てかよ・・・あ、シャツ出てる!」
城田のズボンから出てるシャツをすかさず指摘。
「朝も二人でいたよな?何、何かあった?」
「いいからちょっと来いって」
朝にも来た、1階の廊下へ移動するまで、なんだか城田は怖かった。


