泣いてばかりじゃ駄目だよね。
ちゃんと言おう。
聞いてもらおう。
先生は聞いてくれるよ
誰よりも真剣に・・・
「・・・私・・・何を間違えちゃったのかな・・・」
鼻をすすりながら精一杯声を振り絞って話し始めた私に、先生は腕を組んで聞いてくれている。
「いつもいつも・・・そうなの。言いたいことも思ってることもいっぱいあるのに言えないの。それでいいって思ってたけど・・・もう限界」
先生は「うん・・・」って相槌を打ちながら頷く。
いつの間にか、すべてを先生に話してもいい気がしてた。
この人なら・・・信じられる。
わたしは昨日あったことや、今までにあった悲しいこと、辛いことを少しずつ話した。
ひとりで抱え込んでいたもの、吐き出した。
一番信じられる人に・・・打ち明けることがこんなに嬉しいことだとは思わなかったよ。


