勇龍舞嵐

*転校生

「ただいまー!」

「「お帰りなさいませ。」」

女の人が頭を下げる。

「覇月ー?倒したよ?葯屋って奴等!」

「お帰りなさい!てか、葯屋先輩倒したんですか!!」

「まぁ、貧弱だったわよ?覇月空手やってんだから余裕で
しょー!相手が傷つかないようにって勝負しないって、本当優しいんだから!あ、そいやぁコレ」

覇月に20万を渡した。

「1ヶ月間毎日カツアゲして、しかもちゃっかり20万ふつーにとったなんて許せないわね、本当!もっとボコってもよかったわね!てか、学校にあんましお金持っていってなくてよかったわね。あ、お金ね、夕立玲って人が届けてくれてたよ?」

「ぇ?夕立先輩が⁈」

「うん。」

覇月は驚いていた。

「夕立玲先輩は、三年生で豹龍葱の何とかって奴……」

「豹龍葱?」

「良く分からないけど確かに喧嘩の強いメンバーの名前だったような……僕あんまししらないです。すみません。」

私と覇月の声が響く。

「謝らなくてもいいよ。あ、そいやぁ、私何か仲間になれって勧誘されたんですど……。」

「え?不良に?」

「え?何のだろ……。でも覇月を巻き込むのだけはヤダ!」

『ガラッ』

「………⁈」

>>次の日

「まさかなぁ、ココまでやってくれるとわ……」

私は覇月と一緒にここ、瑛琇高

に来ていた。

私は元いた西高から転校したの

だ!父親の知り合いがここの理

事長だったので、女の私を受け

入れてくれた。まぁ、男装はし

ないと。昨日と同じウィッグを

した。

「桜城ー!」

春野と言う奴がこっちに来た。

「え?桜城が2人⁈」

「あ、俺?桜城龍っつーんだ。」

「あ、だから昨日!」

↑(感いいなこいつ……)

「あぁ、部活体験楽しかったわ、あ、俺2年A組だったよな?覇月。」

「あ、はぃ。」

「……勘違いしてすみませんでした。俺、春野陸って言います。」

「いや、大丈夫だし!てか、敬語とかいいから!ぢゃあ俺はもういくから!」

そう言うと覇月は笑顔でに手を

振っていた。

そっから私は歩く。

「桜城?」

上を見上げると夕立玲がたって

いた。

「お前昨日のだよな?」

「………し、しらねぇぇよぉ?」

「お前が噂の転校生の桜城龍か?」

どうやら私は嘘をつくのが下手

らしい。

てか、情報早っ!

「ぇ、あ、まぁ」

「だから、1年の弱ったらしい桜城ぢゃなかったのか。」

「……覇月を馬鹿にすんな。相手が誰だろうと覇月を馬鹿にした奴等は許さねぇ」

「………あ?喧嘩うってんのか?」

眉間にシワがよる。

「ぉら表で…「ストーップー!!」

私の言葉が遮られた。

「こら!玲君何してんだよー!てか、桜城君も辞めなよー!」

「………。ごめん」

私は謝るが玲はそっぽ向く。

「あー、そういやぁ桜城何君だっけ?」

「龍」

「龍君ねー!俺、岬瑠衣。ルイってよんでねー!で、本題に入ると言うと仲間に入って欲しいんだよなぁー!ね?お願ーい!」

「……ぢゃあ覇月が安心して、不良とかにぢゃまされない学校生活送れるようにしてくれんならなっても構わない。」

「お安いご用意だよー!ぢゃあ今日の放課後屋上に来てねー!」

ちゃくちゃくと話が進んでく。

「分かった又、後で」

>>教室にて

『ガラッ』ドアを開ける。

「桜城君自己紹介して下さい」担任の先生に言われる。

「桜城龍。」

とだけ言って席に座った。

周りがザワザワしていた。

「龍くーん!俺等同じクラスだねー!」

隣の席の瑠衣が話かけてくる。

「あ、うん、」正直言って瑠衣

はカッコイ可愛い。まぁ、不覚

にも夕立玲もウザいほどカッコ

イイ。凄く顔が整っている。

「おーい!龍くーん?」

「え?あ、何?」

「龍君って女の子っぽい顔だよねー!可愛いー!」

は?貴方のほうが数千倍可愛い

わよぉぉぉ!男のほうが可愛い

なんて、とっても複雑っ!(涙)

「おーい。龍くーん?さっきから大丈夫ー?」

「ご、ごめん!」

そしてこっから私の新たな学校

生活が始まろうとしていた。