勇龍舞嵐

*お誘い

「桜城ー?遅いぞー?」

「あ、悪い悪い!」

テニスを始めた。

>>5分後

「つ、つぇー!」

「ふっ。」

私は笑った。

「鼻で笑うなー!!」

顔を赤くして覇月の友達が言っ

た。

「春野ー?帰んぞー?」

誰かが後ろから叫ぶ。

「あ、今行くー!」

どうやらこの子は春野と言うら

しい。

「ぢゃあな!」春野は言った。

私は手を振った。

おし、私もソロソロ帰ろうか

なぁと思ったそのとき

「桜城か?」

後ろを向くと金髪の男がいた。

「……そうですけど?なんかようですか?」

キレ気味に言った。

まさかこいつもカツアゲ野郎
か?

「俺夕立玲。お前、葯屋倒したんだって?つか、アイツカツアゲやんかしてたんだろ?おら、金。合計で20万。1ヶ月間よく我慢できたな。それより葯屋がすまなかったな。」

何だこの人……。

「ありがとうございます。てか、夕立君が謝らないで下さい。」

すると後ろから笑声が聞こえ

た。

「ゆ、夕立くーん?ぷはっ!こんな呼び方する男の子初めてみたー!」

もう1人の男はこっちを見た。

え……。私悪いこといった?

ヤバイヤバイと焦ったのをみ

て、玲も笑だした。

「玲君の事本当に知らないのー?」

「……ぇ?」

「玲君はこの不良高の頭の一員なんだよー。」

「ぇ、………で?」

「まさか……本当に知らなかったって事、無いよねー?」

「知らなぃ……です。」

「ぷはっ!最高ー!!この人面白いー!」

爆笑し始めた。

「………」

「俺の話はどうでもいいんだよ。で、お前俺等の仲間になれ」

命令口調かよ……。

「あ、お断りします。テニスに専念するので……。」

覇月だったらこう言うだろう!

「ダメだ。俺の言う事は絶対だ。」

はぁぁぁ?何コイツ。俺様??世

界はあんた中心で回ってんぢゃ

ねぇぇ!

「俺からもー!お願いー!桜城君ー!」

「だから無理ですから。」

「俺からも。ね?おねがーい!」

「俺の言うこときけねぇのか?あ?」

苛々……。んとにこいつら……

「言う事きけねぇし!つーかしつけぇんだよ!」

あ!やや、ヤバイ!喧嘩ふっか

けたら……覇月がドンドン狙わ

れて…

「お前マジ根性あんだな……前と違って別人みてぇだ……」

やべー!ばれる!そう思った私

は走って逃げた。逃げたもん勝

ちよ!

「ぉ、おい!逃げんな!」

男のくせに足遅ー!まぁ、私が

速すぎるのかなぁ(笑)