総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~


ドアの前で少し考える。


むやみやたらに出て行って面倒事もちょっとなぁ……


「参ったなぁ……」


頭をかきながらドアノブを見つめているといきなりドアが開いた。


「うぉっ」


「うわっ!」


勢いよく飛び出してきたのは今にも泣きそうな顔をしたユウコだった。


「くそっ」


「あ、ユウコ!」


行っちまった……


まったく、こいつらは


「で、今回は何したの。シュウ」