総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~


まるで、さっきのことを思い出したあとリセットするように表情を切り替えたよう。


なんか、あったな‥‥


いや、ちがうか


「アサ、なにしたんだ」


「だから、なんもしてねぇって」


顔は笑っているが目が笑っていない。


しばしにらみ合いが続いた。


それに、仲介に入るようにヒサが喋った。


「お前、何言った」


それに、少しだけ反応したアサ。


「しつこいねぇ、何もしてないし言ってもないよー」


へらへらと躱す。