総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~

頷いたミズキに微笑んで出来た御飯をテーブルに運んでいく。


「あれ、まだユウコがいねぇなんて珍しいね」


買い物から帰ってきて、着替えを済ませたアサと大きく伸びをしながらアキが部屋に入ってくる。


そういえば、そうだな


ご飯の時にはいつも一番乗りで来るはずのユウコがまだいない


どっか出かけたのか?


いや、でもアサと帰ってきてからはどこにも出てないはず‥‥


「アサ、お前ユウコと何かあったのか?」


特に何かを思ったわけでもなかったが一応聞いとく


すると、アサの表情が一瞬消えた。


そして、すぐいつもどおりの表情に戻り


「さぁ、別になにも?」