力になりたいとか、全部を簡単に考えすぎてた


あたしは、もっと2人について知るべきなんだ


なにも、知らないのに力になんて絶対になれない


1歩間違えればただのおせっかいで、最悪シュウたちの心に土足で荒らしてしまうかもしれない


そんなこと、絶対にしたくないっ


あたしは、みんなに笑顔になってほしいから‥‥


「早く出てってくれる」


ユウコの顔も見ずに冷たく言い放つ。


「‥‥クソ兄貴‥‥っ」


ユウコの握りこぶしが震えてる。


「結構だよ」


逃げ出すように、ユウコは部屋から出ていってしまった。