シュウやユウコのためだもん


絶対に失敗なんてしない


「ふふ、いいよレナ。そんなに気張らなくても」


「けど、」


「レナは俺のわがままに付き合わされてるだけ。なにも、考えなくていい」


さっきとは逆にあたしがシュウに頭を撫でてもらった。


すごく、優しい手があたしの心を解きほぐしていく。


「‥‥うん」


「ん、いいこ」


‥‥トントン


「なに」


ドアがノックされ、部屋に今にも泣きそうな苦しそうな顔をしたユウコが入ってきた。