それが、


「こっちに来た時にあった痣もなくなってる」


「あの痣か」


レナの監視。


「両腕に3つと両太ももから足首にかけての4つ」


「サヨもあれはびっくりしてたよな」


「こっちだって聞いて十分びっくりしただろ」


と言ってもシュウの件があってからヒサが俺に指示してきたんだけどな。


『俺はレナの近くにいることができなくなった。シュウは何か考えがあるんだろう。だから2番目にレナの近くにいるだろうお前に頼む』


本当にレナが大事で心配なんだなって思った。


これを言われたとき、俺の中にはたくさんの感情が溢れてた。


ヒサに頼られて嬉しいって感情。