「あ‥‥っと。ありがとう」


「どーいたしまして」


ゆっくりと持ち上げられて、またシュウの膝の上に頭を乗せる形となる。


もちろん、こんなことに慣れていないあたしは、まじまじとシュウの顔を見ていた。


「どうかした?」


視線に気付いたのか、目だけをこちらに向けてあたしの頬を指でつつく。


「いや、なんでこうなってるんだろうって」


「それって、俺と付き合うってやつ?」


「ううん、膝枕」


そう言うと、シュウは、あぁと言ってあたしを起こしてぎゅっと抱きしめた。


「え、え?シュウ?」


頭はパニック状態。