あたしと向かい合わせに座るユウコ。


あたしはついさっき手渡されたココアを一口飲んだ。


先ほどのシュウの部屋でのことがあって、心配になったあたしはユウコを待っていた。


「あの、レナ‥‥」


「ん?」


先に口を開いたのはユウコ。


「さっきは、そのごめん‥‥」


え、なんであたしに謝るの


「あたしは、別に平気だけど‥‥ユウコこそ‥‥」


「俺は、慣れてるから平気」


少し頼りなさげに笑顔を作る。


その笑顔が、あたしを不安にさせることなんて知らないんだろうな‥‥


あたしは席を立ってユウコの隣に座った。


「レナ?」


「ユウコはさ、シュウ‥‥好き?」


隣で赤い髪が揺れた。