ミズキが最後の一口を口に入れながら眉間にシワを寄せる。
「チビちゃんは、見た目から小学生だから仕方ねぇんじゃねぇのぉ?」
「んだと、ハゲ」
ミズキが鋭くカラを睨みカラも負けじと睨み返す。
一触即発の空気の中、やっぱりその場を抑えるのはこの子。
「ルイ、2人は仲良しなんだね」
「え?」
席が変わり、シュウの隣に座るレナちゃんが笑顔で俺を見る。
今の会話のどこが仲良しだと思うんだろう
「だって、喧嘩するほど仲がいいって言うよ?」
その言葉に、思わずみんな吹き出しそうになった。
「ふふ、そうだね。じゃあ2人はすごく仲良しだ」
そう言いつつ仲良しな2人を見ると、顔を見合わせてすごく不機嫌なオーラを出していた。
「ミズキ、食べ終わった?カプチーノ飲む?」
ミズキは食後にカプチーノを飲むのが好きだからいつも出してる。
そして、
「ルイ、俺もビール頂戴」

