総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~


ミズキが最後の一口を口に入れながら眉間にシワを寄せる。


「チビちゃんは、見た目から小学生だから仕方ねぇんじゃねぇのぉ?」


「んだと、ハゲ」


ミズキが鋭くカラを睨みカラも負けじと睨み返す。


一触即発の空気の中、やっぱりその場を抑えるのはこの子。


「ルイ、2人は仲良しなんだね」


「え?」


席が変わり、シュウの隣に座るレナちゃんが笑顔で俺を見る。


今の会話のどこが仲良しだと思うんだろう


「だって、喧嘩するほど仲がいいって言うよ?」


その言葉に、思わずみんな吹き出しそうになった。


「ふふ、そうだね。じゃあ2人はすごく仲良しだ」


そう言いつつ仲良しな2人を見ると、顔を見合わせてすごく不機嫌なオーラを出していた。


「ミズキ、食べ終わった?カプチーノ飲む?」


ミズキは食後にカプチーノを飲むのが好きだからいつも出してる。


そして、


「ルイ、俺もビール頂戴」