総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~


なんだか、


「本当に付き合ってるみたいだね」


雰囲気がこの間よりも柔らかいし


「えっ‥‥そ、そうかな」


レナちゃんが少し顔を赤らめ


「何言ってんの」


シュウが不機嫌そうな声を出す。


そして、ゆっくりとレナちゃんを引き寄せてピトッと頬をくっつけて


「付き合ってるんだから、普通でしょ」


シュウのその行動に驚いたのはレナちゃんだけじゃなかった。


自分でもびっくりするくらい、俺も驚いていた。


め、珍しいなシュウがここまでするなんて‥‥


「ごめんごめん。悪かったよ、シュウ。だからそろそろ離してあげな?レナちゃん失神しちゃうよ」


レナちゃんの顔はゆでダコ状態。