「あ、はよ。」



ドアを開けると、男子が立っていた。


カッコイイ。



そして、これがわたしの幼なじみであり、

わたしの好きな人、愁也(シュウヤ)である───



「あ…おはよう…」


わたしは少し、口ごもってしまった。



今日は乙女の一大イベント、バレンタインデー。


わたしもお姉ちゃんに手伝ってもらって、カップケーキを作った。


かなりうまくできたし、ラッピングも綺麗にできた。


もちろん本命。


あとは渡すだけ、なんだけど………