ほわいと。【短】

「なにしてんのー、遅刻するよー?」




いきなり声が降ってきて、俺は腕を離してしまった。



2人で頭上を見上げる。



「あ……」



そこには、ニヤニヤと笑っている、瑞花のお姉さんがいた。




見られていたのか。




俺は、顔が熱くなるのを感じた。





「瑞花、行くぞ!」



俺はすぐに瑞花の腕を引っ張り、走り出した。



「え、あ……速いよ!」








俺たちのホワイトデーは、記念に残ることになった。






君の色、それは白。