淳也side
あいつ、マジ早ぇ。
気ぬいてたら絶対に抜かれてた。
「淳也。」
「あ?なんだ、洸祐。」
「淳也って高宮さんと競争でもしてた?」
「は?なんで。」
「高宮さんさ、走りながら淳也こと睨んでた。
てか、淳也しか見てなかった。」
「……だからなんだよ。」
「高宮さんさ、最後のほうで転けたのって足が縺れたからで淳也を抜かすためかなって思って。
もし、競争してたのなら転けたのは淳也のせいだな。」
「………」
あいつ、本気で俺に勝とうとしてたのか。
「高宮さん、今中庭の水場にいるんだってよ。」
それだけ言って洸祐はどっかに行ってしまった。
中庭の水場……。

