「優ー、帰ろう!」 「うん!」 クラスが別れてもいつも椎ちゃんと帰っている。 「そういえば志望校決めた?」 「うん、天宮高校受けようと思う。」 「………」 「月本さん?」 「優、大丈夫? 熱でもあるんじゃない?」 そう言ってすっと私のおでこに手を置く椎ちゃん。