「ガーゼ剥がすぞ。」 「え、ちょ……ひぃー痛い! もうちょっとゆっくりで剥いでよ!」 「ゆっくりの方が痛いに決まってるだろ。 早い方が一瞬なんだよ。」 と言いながもう片方もベリッと剥いだ。 「てか、これぐらい自分でできるからいいよ。」 「いいから、高宮は黙ってそこに座ってろ。」 常盤君、違う。 違うだよ。 私の心臓がドキドキ、ドキドキとどんどん大きくなるんだよ。