うちは、走ってきたものの

どこに行けばいいかも分からんし…

道に迷ったし………

あ、ベンチ、、


ちっ、誰か寝てる、

にしても…………


「綺麗な、寝顔……」


うちは、気づかれないように触った。


ぎゅっ、

手を握られた、あ………!やばい、


「どうした?
 俺に、みとれてた?」


にやっと、口角をあげて笑う。


「う、うっせぇ…
 見とれてるわけない、自意識過剰…」


うちは、目をそらした。


「ははっ。ま、横に座れよ」


謎の男は笑いながら座る場所を空けてくれた。


「あ、ありがと…」