「行ってきます!」
主人公坂本美友里は今日から高校生になる15歳の女の子。
成績はふつうなのだが、おっちょこちょいで今日も目覚まし時計をかけ忘れ朝ご飯も食べずに家を出てきた。
キーンコーンカーンコーン。
美友里の通う海波学園から、予鈴が聞こえてきました…。
「あーーー!予鈴なっちゃった!!!!!!!!!!!急げー!」
美友里が急いで走ってると同じ制服を着た男の子が自転車でスイスイっと追い越していきました。
美友里は、そんなことお構いなしに走っていました。
すると、
「ねぇ、走っていくき?このままじゃ遅刻するけど?」
そういって、自転車の荷台をポンポンっと、たたいてきました。
美友里は
「あがとうございます!」
そういって急いで男の子の自転車の荷台にちょこんと腰掛をかけた。
男の子は、「ちゃんと捕まっててね。落ちるなよ!」っといいながらブイサインをして走り出した。 
そこから、三分ゆられてようやく海波学園についた。
男の子は学園につくなり、「さぁ早く降りて!先生に見つかったら大変だよ!」
といって美友里を下ろして、すぐに自転車を止めて、美友里の手を引きながら、下駄箱へ走っていった。
男の子は駄箱の近くにはってあるクラス表をみるなり、「じゃぁね!」といって走っていってしまった。
美友里にとっては男の子に手を引かれるのも、男の子との二人乗りも初めての体験だった。
美友里はしばらく、ボーっとしていたら、キーンコーンカーンコーン。またチャイムが鳴った。
美友里は慌てて教室へ向かう。
この出会いが、まだ大変なこととは,美友里はまだ知らない。