「おかあさん!」

美由紀は、発作をおこした。医師が必死に手当をしている。

「・・奈緒さん、ちょっといいですか?」

「はい・・。」


二人は廊下に出た。


「美由紀さんは、もって一ヶ月です。今は落ち着きましたが、だいぶ弱ってます。」


「い、一ヶ月ってそんな・・・・。」

「できるだけそばにいてください。」


医師は立ち去った。奈緒はつったっている。

病室に入ると母は起きていた。


「奈緒・・。わたしはもう長くないのね。」

「お母さんまさか・・いまの聞いてたの?」


「・・あなたにはなさなきゃいけないわ・・。奈緒聞いてね。」


「うん・・」

涙を必死にこらえた。