千万本のチューリップを君に捧げる


ピンポーン

「あん・・・?」

ピンポーン

再びチャイムがなる。


今日は、大学は休みだ。しかし、だれだ・・。人の安眠を邪魔しやがって。

実を言うと奈緒はやけ酒していた。まだ、よっているらしい。

ピンポーン

ピンポーン

「うるせえええええええええええええええ!!」

ガチャ

「ばかたれえええええええええええええええ!!!!!!」



バキっっ

「うぎゃあああああああ。」
   ・

   ・
   
   ・

「どーもすみませんでしたあああああ!」

奈緒は土下座をしている。それもそうであろう。いきなり来客にビンタしたのだから。


「そそんな大丈夫ですから・・。」

相手は頬を氷で冷やしている。

「・・・とんでもないです。私がしたのはれっきとした犯罪です。

 いまから自首します。」

奈緒は立ち上がった。

「いやいやいや、本当に大丈夫ですから!それに俺、あなたに話があって・・。」


「へ・・・?」


男は、ハンカチと本を取り出した。

「これ、あなたのでしょう?そして、本・・俺読み終わったんで・・。

 どうぞ。」


「わざわざ・・・?でも、あなたはまだ、本を読んでないんではないですか?

 あんなに分厚いのに。」

「大丈夫。ちゃんと読みましたよ。」