千万本のチューリップを君に捧げる



「ごめんください。」


中から声がした。


「はーい。」



ガラっとドアがあいた。

「・・どちら様・・ってもしかして奈緒ちゃん?」

出てきたのは若い女の人だった。

「あ、あはい・・。お線香上げさせてください・・。」

その人は、透の妹の友美だった。

「どうぞ・・、紅茶ですけど・・。」

「ありがとうございます。」

友美は言った。

「奈緒ちゃん・・もしかしてお兄ちゃんに申し訳ないって思ってる?だとしたら、それは

 間違いだよ。奈緒ちゃんは、もう自分の人生を歩んで欲しいってお兄ちゃんも思ってるから。

 」

「え・・?」


友美は、続けていった。

「ついてきて。」