千万本のチューリップを君に捧げる



3月4日になった。奈緒は医師に翌日の母の外出許可をもらった。

もちろんオッケーだった。

「お母さん・・よかったね。」


「有難う。奈緒」


「ねえお母さん・・。あたし、好きな人いるんだ・・。結婚の約束もしたの。

 私たちも、同じ場所で式を挙げたいな。」


「うふふ・・・お母さん知ってる。山本修くんでしょ?」



「え?」



なぜか母は知っていた。

「どうして知ってるの?」

すると、母は微笑んだ。


「脩くんはね・・・」


奈緒はその母の言葉に驚きを隠すことができなかった。