ふぁーっ、と大あくびをしているといつの間にか着いてしまったらしい。 「降りろよ?」 寒いし、暗いし、眠いのに。 車を降りて肩を振るわせた。 「・・・さて、一緒に見ような」 「・・・多分母さんも、眠いのに、とか思ってるよ」 「んなわけないだろ」 どこから来るのか、その自信は。